過労死等防止対策推進全国センター

高校生に過労死防止のための啓発授業 「社会へ出る前に正しい知識を」(毎日放 送テレビ2016/11/17)

電通の新入社員が過労を苦に自殺したことなどから、大阪の関西大学第一高校では
若い頃から「働く際の知識」を身につけてもらおうと啓発授業が行われました。
「社会へ出る前に正しい知識を身につけていただきたい。何かおかしいなと思ったと
きには、しかるべきところに相談をしてほしい」(全国過労死を考える家族の会代表
寺西笑子さん)

高校3年生約400人を前にこう訴える、寺西笑子さん(67)。20年前に夫(当
時49)を過労自殺で亡くし、「働く」という本来の意味を問いかける活動を続けて
います。遺族や弁護士は、就職した企業やアルバイト先で不当に長時間の労働を強い
られ、悩んだ時にどうしたらよいのか、その対処法などをアドバイスしました。

いまどきの高校生は、将来どんな働き方をしたいと思っているのでしょうか。
「一生懸命働いてお金を稼ぎたいと思ってますけど、それだけがすべてじゃないと
感じることができた」(授業を受けた生徒)
「生活があると(ブラック企業でも)辞められない状況になってしまうので、辞め
られないかもしれない」
「少々の長時間なら…いやでも我慢できるんかな。自分を追い込んでしまって死ん
じゃうのだけは避けたいですね」