過労死等防止対策推進全国センター

ブラック企業から身を守って! 出前授業(関西テレビ2016/11/17)

過労死やブラック企業が問題となっている中、大阪府吹田市のある高校では、将来、
過労死から自分の身を守るための授業が行われました。

吹田市の高校で3年生向けに行われた授業。
テーマは「過労死」です。

社会問題となっているブラック企業や過労死などの現状を“社会に出る前に”知って
もらおうと厚生労働省が始めました。
授業では労働問題に詳しい弁護士が、将来ブラック企業に入ってしまった場合の対処
法などを教えました。

【清水亮宏弁護士】
「残業代を払わないのは犯罪です。働いたんだから、もらって当然という意識を強く
持ちましょう」

【冨田真平弁護士】
「原則2週間前までに伝えておけば、いつでも会社は辞められます」

「全国過労死を考える家族の会」で代表を務める寺西笑子さん。
料理人だった夫・彰さんを20年前に「過労自殺」で失った寺西さんは、若い人にこ
そ正しい働き方を知ってほしいと訴えます。

【寺西笑子さん】
「社会に出る前に、正しい知識を身につけて頂きたい。何かおかしいと思った時に
は、しかるべきところに相談してほしい」

【授業を受けた男子生徒】
「アルバイトで有給が取れるっていうのは初めて聞いて、使ってみようと思いまし
た」

【授業を受けた女子生徒】
「弁護士とかに相談して、我慢しないようにしようと思いました」

なくならない「過労死」。
厚労省は今後も、全国の高校で働き方に関する授業を行っていきたいとしています。